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大型株、中型・小型株の特徴と投資に活かすための2つのポイントを徹底解説!

大型株、中型・小型株ってどんな違いがあるの?知っておくことでメリットはある?

株式投資をする際、どの銘柄を選ぶかで投資に勝てるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

銘柄選びの際には、テクニカル分析で判断できる株価のトレンド、ファンダメンタルな分析を必要とする企業の業績が重要な要素となります。

投資する銘柄を調査していると、大型株、中型・小型株といった表現をよく目にします。

それが意味することはなんとなくイメージがつくと思いますが、その分類がどのような特徴を持っていて、投資にどう影響してくるのかを知っておくことはとても重要です。

大型株、中型株・小型株のうちどれを選ぶかは、投資スタイルによって異なるため、これらの違いを理解することが必要です。リスクとリターンのバランスを取るのか、成長性を狙うのか、安定的な配当を狙うのか、投資の目的やスタイル(デイトレード、長期保有など)によって、最適な選択は異なります。

今回は、大型株・中型株・小型株のそれぞれの特徴と、どのような投資スタイルに適しているのかを解説します。株式投資での成果を最大化するためのヒントを得るために、ぜひ最後までお付き合いください。

目次

大型株、中型・小型株とは?

時価総額や出来高が日々変動するので、各銘柄がどこに分類されるかは明確に定義づけられているわけではありませんが、おおよそ以下のように分類されます。

大型株、中型・小型株のイメージ
大型株、中型・小型株のイメージ

それぞれの分類の銘柄をピックアップしてみました。

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大型株の特徴

大型株はトヨタ自動車や NTT、任天堂など日本を代表する有名企業が含まれます。収益が安定しているため、配当や利回りも比較的安定している傾向があります。それ故に配当や利回りも安定しています。そのため、株主優待や配当金といった、インカムゲインを目的に株を保有したい投資家にとって最適な選択肢となります。イオンのように普段の買い物でメリットの大きい株主優待がある銘柄を長期間持っておく、といったスタイルです。

長期的なトレードにだけ適しているというわけではありません。大型株は流動性も高いため短期的に何度も売買を繰り返しやすいので、デイトレードにも向いています。

しかし、中型・小型株と比較すると成長率が低めで、保有している期間とその値幅を考えると大型株よりも中型株・小型株を持っていたほうがパフォーマンスが良い場合があります。

為替相場の影響を大きく受ける企業も多く、トヨタ自動車ではドル円の相場が1円上下することで、営業利益が500億円変動すると言われています。また、NTT のように様々な事業を展開しており、それぞれの事業の収益が1兆円を超える企業もあり、企業としての業績や将来性を分析することが難しい場合があります。

大型株の特徴まとめ
  • 業績の規模が大きく安定している。
  • 安定的な配当が期待できる。
  • 市場流動性が高く、売買が容易。
  • 成長率が比較的低いため、同じ期間保有するなら中型・小型株のほうがパフォーマンス◯の場合もある。
  • 市場全体の影響を受けやすい。
  • 為替相場の影響や事業の複雑性により、業績を分析する難易度が高い。

中型株の特徴

中型株は大型株ほどの時価総額はないものの、その業界で国内トップクラスの業績だったり世界的に事業を展開している企業が挙げられます。大型株と小型株の特徴をそれぞれ併せ持っています。

時価総額や流動性は大型株と比較すると低いものの、小型株と比較すると十分に規模が大きい企業が多く、大きな成長性や安定的な配当も見込めます。大型株同様、配当金や株主優待を目的に長期的に持っておく事もできますし、値動きもあるのでキャピタルゲインを得ることを目的に長期保有することにも適しています。

中型株にはデメリットらしいデメリットはありませんが、IT 業界を代表する企業も多く将来が有望視されている銘柄もある中で過度な期待を集めている場合もあるため、その業界の特徴や事業の強みなどを十分に捉えておく必要があります。

中型株の特徴まとめ
  • 大型株より高い成長率が期待できる。
  • バランスの取れたリスクとリターン。
  • 市場流動性が高く、売買が容易。
  • 為替相場の影響や事業の複雑性により、業績を分析する難易度が高い場合がある。
  • 市場の変動や企業の成長戦略に影響を受けやすい。

小型株の特徴

小型株は流動性が低い傾向があるものの、大きな成長が見込める銘柄が多い特徴があります。業績が良い割に割安な掘り出し物といえる銘柄も多く、業績を分析することが重要になってきます。高い成長性を秘めている小型株は、中長期的に保有して大きなキャピタルゲインを得るには小型株が適しています。

例えば外食産業用の食品卸業の 2708 久世半年ほどで株価が3倍にもなっています。

出典:Trading View|2708 久世

2024年10月5日現在での足元の株価は1740円となっていますが、2023年7月末に881円だった株価が半年ほどの間で、3倍弱の2922円まで上昇しています。2023年はじめには601円だったので、そこから考えると1年ほどで5倍にも伸びています。

しかし、業績が不安定なことも多く、思ったほどの利益が得られない場合もあるためあらかじめ対策を検討しておくことが重要です。また、流動性が低いために好きなタイミングでの売買ができないことがあります。そのため、短期的に売買をするには向きません。

小型株の特徴まとめ
  • 高い成長ポテンシャルがあり、大きな値上がりが期待できる。
  • マーケットが見落としている優良銘柄を発見できる可能性がある。
  • 流動性が低く、売買が難しい場合がある。
  • 企業の業績が不安定で、リスクが高い。

大型株、中型・小型株を投資に活かすための2つのポイント

自分がどのような利益を得たいのか、どの程度の期間で売買を行いたいのか、どの程度の損失ならば許容できるのかなどを勘案してそれに適した規模の銘柄を選ぶ必要があります。

どの分類の銘柄を選ぶか、判断するためのポイントを整理すると以下の2つを基準にして判断するとよいでしょう。

  • 利益を何で得るか
    1. インカムゲイン(株主優待、配当金)
    2. キャピタルゲイン
    3. 両方
  • どのくらいの期間保有するか
    1. 数分〜1日
    2. 数日〜数週間
    3. 1ヶ月〜半年
    4. 1年以上

利益を何で得るかについては上述したとおりですが、保有する期間については、短期であるほどテクニカル分析が重要になり、長期になるほどファンダメンタル分析が重要になります。

大型、中型株はどちらの分析も有効に機能しますが、小型株は流動性が低い銘柄だと株価が大きく窓を開けることも少なくないため、テクニカル分析がうまく機能しないことがあります。

まとめ

ここまで、大型株、中型株、小型株の特徴を見てきましたが、それぞれのメリット、デメリットがあります。株式投資でどのような利益を得たいのか、どこまでの損失が許容できるか、どの程度のスパンで投資を行うかなど、自身の投資スタイルをもとにして、どの分類の銘柄をどのくらい保有するかポートフォリオを組んでみるとよいでしょう。

  • 中長期に保有して、中型株と小型株を中心にキャピタルゲインを狙う
  • 大型株で配当金を得ながら、小型株でキャピタルゲインを狙うために長期的に保有する
  • 大型株、IT系の企業の多い中型株を中心にデイトレード
大型株の特徴まとめ
  • 業績の規模が大きく安定している。
  • 安定的な配当が期待できる。
  • 市場流動性が高く、売買が容易。
  • 成長率が比較的低く、大きな値上がりを期待しにくい。
  • 市場全体の影響を受けやすい。
  • 為替相場の影響や事業の複雑性により、業績を分析する難易度が高い。
中型株の特徴まとめ
  • 大型株より高い成長率が期待できる。
  • バランスの取れたリスクとリターン。
  • 市場流動性が高く、売買が容易。
  • 為替相場の影響や事業の複雑性により、業績を分析する難易度が高い場合がある。
  • 市場の変動や企業の成長戦略に影響を受けやすい。
小型株の特徴まとめ
  • 高い成長ポテンシャルがあり、大きな値上がりが期待できる。
  • マーケットが見落としている優良銘柄を発見できる可能性がある。
  • 流動性が低く、売買が難しい場合がある。
  • 企業の業績が不安定で、リスクが高い。
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