こんな疑問、悩みに答えます。
イオン株が値上がりしているけど今は買い時?割高なの?
本記事では「イオン【8267】株の買い時、将来性について知りたい方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- イオン株値上がりしている理由
- イオン株が割高かどうか
- イオン株の今後の見通し(配当と成長戦略から考察)
イオン株の利回り、配当、優待について詳しく知りたい方や、すでに購入を検討している方、株式投資のリスク分散したい方にとって、非常に気になる情報です。
イオンの株価がなぜ上がるのか、今後の見通しについて考察していきます。
イオンの企業概要
イオン株の上昇理由に触れる前に、イオンとはどんな会社なのか?基本情報をまとめます。
企業概要
会社名 | イオン株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1 |
設立 | 1926年(大正15年)9月 |
資本金 | 2,200億700万円 |
発行済株式の総数(自己株式を含む) | 871,924,572株(2024年2月末現在) |
事業内容 | 小売 ディベロッパー 金融 サービス およびそれに関連する事業を営む会社の株式を保有することによる当該会社の事業活動の管理 |
事業セグメント
イオン株式会社を純粋持株会社として、イオンの事業は大きく以下の9つに分かれています。
総合スーパーのGMS事業とスーパーマーケットのSM事業が収益の6割弱を担っています。
事業名 | 概要 |
---|---|
GMS(総合スーパー)事業 | 食品、衣料品、家庭用品、日用品などを一つの店舗で取り扱う |
SM(スーパーマーケット)事業 | 地域密着型の店舗運営 |
DS(ディスカウントストア)事業 | まとめ買いなどの需要に応える低価格志向の小売業態 |
ヘルス&ウエルネス事業 | 薬局やドラッグストアの店舗運営、プライベートブランドの化粧品、医薬品の販売 |
総合金融事業 | WAON、イオンカードなどの金融サービス |
ディベロッパー事業 | イオンモールや商業施設の開発、運営 |
サービス・専門店事業 | 飲食店やシネコン、アミューズメント施設などの専門店の展開、運営 |
国際事業 | 海外におけるサービス展開、店舗運営 |
その他 | 物流や調達、マーケティングなどの間接事業 |
総合スーパー事業(GMS)の復調
総合スーパー事業(GMS事業)は北海道、東北、九州、沖縄、で展開する食品、衣料品、家庭用品、日用品などを一つの店舗で取り扱う業態です。
これまでに構造改革や地域の再編に取り組んできたイオンですが、ここに来てその効果が顕在化してきています。2008年度まで業績が右肩下がりだったイオンですが、純粋持株会社へ移行し組織の再編に着手します。
それが功を奏し、2009年度からは右肩上がりに業績がV字回復していきます。
2011年度には総合スーパー事業3社(イオンリテール、マイカル、イオンマルシェ)を『イオン』として統合し、事件費やシステム、設備などのコストの削減を行いました。
また、投資の効率化、省エネ機器の導入や電力をグループ会社から調達することで、経費率の削減にもつながっています。
これによって、GMS 事業はイオンの売上全体の3割を担う、屋台骨となっています。
スーパーマーケット事業の役割
スーパーマーケット(SM)はミニストップや、まいばすけっと、いなげや、マックスバリュといった、総合スーパーよりも小規模で地域に根ざした店舗を展開しています。
豊富な品揃え、そして価格競争力を武器に、消費者の日常生活に必要な食品や日用品を提供しています。
役割
地域社会への貢献: イオンのスーパーマーケットは、地域の消費者に食料品や生活必需品を安定的に供給することで、地域社会に密着した存在となっています。また、地域の農産物や特産品を取り扱うことで、地元経済の活性化にも寄与しています。
消費者ニーズへの対応: 消費者の多様なニーズに応えるため、イオンは商品開発や品揃えに力を入れています。特に、健康志向やエコ志向の高まりを受けて、オーガニック食品や環境に配慮した商品ラインナップの拡充に努めています。
社会的責任: 環境保護や食品ロス削減など、社会的責任を果たすことを重視しています。例えば、プラスチック削減に向けた取り組みや、食品廃棄物の再利用促進などを行っています。
店舗の入口に食品トレイや紙パックの回収ボックスを見かけることもあるのではないでしょうか。
特徴
広範な店舗ネットワーク: イオンのスーパーマーケットは、国内外に広く展開しており、特に日本国内では全国各地に店舗を構えています。これにより、都市部から地方まで、幅広い地域で消費者にサービスを提供しています。
プライベートブランド商品: 自社開発の商品ブランド「トップバリュ」を展開しており、高品質かつリーズナブルな価格の商品を提供しています。このプライベートブランドは、消費者からの信頼が厚く、リピーターを生む要因となっています。
プライベートブランドで提供されている商品は食品に限らず、日用品や衣料、インテリア、家電と多岐にわたります。
ヘルス&ウエルネス事業の発展
ヘルス&ウエルネス事業はウエルシア薬局などの薬局やドラッグストアでのプライベートブランドの医薬品、化粧品販売、健康食品やサプリメントの提供なども展開しています。
新型コロナの流行に伴って、検査キットやコロナ関連の需要が高まりました。
その需要が一段落したこともあり、直近の2024年2月期では減益となっています。
ヘルス&ウエルネス事業の中核を担うウエルシア薬局では、全店でオンライン服薬指導も実施しており、新型コロナの流行を経て業務効率化が進みました。
総合金融事業の展望
総合金融事業は、クレジットカード、銀行業務、保険、電子マネー「WAON」など、幅広いサービスが含まれています。記事を読まれている方にも WAON やイオンカードを使われたことのある方は多いのではないでしょうか。
総合金融事業のサービス提供は国内に限ったものではなく、東南アジアや中国などにも拡大しています。
直近の2024年2月期の決算報告資料の中で、ベトナムでファイナンス会社の子会社化や、マレーシアのデジタルバンク開業など金融サービスの拡大を加速させていることにも言及しています。
東南アジア市場は経済成長が著しい地域であり、現地の金融ニーズに対応したサービスを展開することで、新たな収益源を確保しようとしていることが読み取れます。
ディベロッパー事業の成長
ディベロッパー事業は、イオンモールをはじめとした、ショッピングモールや商業施設の開発、運営を中心とした不動産事業です。
国内では都市郊外に大型ショッピングモールの展開で知られていますが、駐車場を囲むように各店舗が配置されたショッピングセンター(イオンタウン)も展開しています。
総合金融事業と同様、国内に限らず東南アジアでもサービスを展開しています。最重点エリアとして位置づけられているベトナムでは、売上が前期比104.4%と堅調に推移しており、行動規制が緩和されたインドネシアでも増益となっています。
その一方で、都市部や既存施設のリノベーションも重要な課題となっており、人口減少や高齢化が進む地域では、施設の再生や新たな用途への転換が求められています。
経済成長が著しい東南アジアでのさらなる成長を目指し、現地の文化や消費者行動を深い理解が成功の鍵となりそうです。
サービス・専門店事業の貢献
サービス・専門店事業としてはイオンモール内の専門店のほか、独立した店舗として運営されていたりなど様々な業態でサービスを展開しています。
例えば、書店の未来屋書店や靴専門店の ASBEE を展開するジーフット、アミューズメント施設のモーリーファンタジーを展開するイオンファンタジーなど、企業名を耳にしたことはなくとも、そのブランドを利用したことのある方は多いのではないでしょうか。
衣・食、エンターテイメントなどの消費者の多様なニーズに応えることで、より多くの顧客をイオングループに引き寄せ、ロイヤルティを高める役割を果たしています。
消費者がイオンモールや他のイオン施設に足を運ぶ機会が増え、結果として他の事業部門への来店頻度や購買意欲をも刺激していることはサービス・専門店事業の大きな特徴と言えるでしょう。
イオンの業績と過去10年の株価推移
次にイオンの直近の業績と、過去10年に遡ったイオン株の株価推移を見ていきます。
業績
2024年2月の決算では売上が9兆5535億円、営業利益が2,508億円となっています。2025年度の売上の予想は、国内の小売業では2社目となる10兆円台に登ると見られています。
過去10年間の株価チャート
過去10年の株価の推移を見ると、数年おきに上下があるものの長期的に見て右肩上がりとなっています。
チャートでは2014年の10月に997円で底を打ってから、2021年2月には2009年に付けた最高値の3,190円を超え、2024年8月16日現在では3,481円を付けています。
2020年からの株価の動向
2014年からチャートを振り返った時に、数年おきの上下はあるものの堅調に右肩上がりで業績を伸ばしているイオン株ですが、コロナの前後では株価にどのような動きがあったのか、最近の株価上昇について、その背景について追ってみたいと思います。
2020年からの週足チャートが以下の画像です。2021年2月の決算を境に大きく株価を下げています。
2021年2月の決算では過去最大の710億円の赤字となりました。これはコロナ禍による店舗の休業といったGMS、SM事業、専門店事業の収益悪化だけでなく、イオンモールの運営を行うディベロッパー事業がテナント収益や休業中の賃料の減免措置などで大きな打撃を受けました。
その一方でヘルス&ウエルネス事業が検査キットやマスク、消毒液などのコロナ禍による大きな需要に応える形となります。
コロナ禍の間、手をこまねいていたわけではなく、防疫を考慮した店舗づくりや、レジゴーといった(セミ)セルフレジの拡大を始めとしたアフターコロナを見据えた経営の改善のほか、AI や RPA の導入など間接業務の効率化も推し進めていました。
そして2022年6月後半に急激な株価上昇が起こりました。
その要因として考えらるのが、物価高騰の中で、商品価格の維持を発表したことです。
様々な商品の値上げが相次ぐ中、イオンは2021年9月以降食料品・日用品約5,000品目※1の
価格を維持するために企業努力を続けてまいりました。お客さまのくらしに寄り添い、より良い品質・
お買い得価格でご提供し続けることが、私たちの使命と考えるからです。
そのため、イオンは、7月以降もお客さまのくらしを守ることを最優先に考え、引き続き企業努力に
より大半の商品の価格維持に努めてまいります。
多くの企業が商品の値上げを発表する中、多くの商品の値段を維持するこの発表は好材料と捉えられました。その後の業績を見ると、コロナ禍の中で実施していた様々施策が功を奏し増収増益を重ねることになります。
イオンの配当と優待
一株配当・配当利回りの推移
続いて一株あたりの配当と配当利回りの推移を見ていきます。
配当の方針としては、前年以上を維持しつつ、連結配当性向30%を目標としています。直近5年の配当金は横ばいが続いており年間で1株あたり36円となっています。2025年2月には上場50周年を記念した記念配当4円を加え、40円となる予定です。
年度 | 一株あたり配当金(円) | 配当利回り(%) | 配当性向(%) | ||
---|---|---|---|---|---|
中間 | 期末 | 合計 | |||
2025年2月(予想) | 20 | 20 | 40 | 1.15(8/16時点) | 74.4 |
2024年2月 | 18 | 18 | 36 | 1.01 | 123.1 |
2023年2月 | 18 | 18 | 36 | 1.42 | 143.4 |
2022年2月 | 18 | 18 | 36 | 1.39 | 468.1 |
2021年2月 | 18 | 18 | 36 | 1.12 | – ※ |
※2021年2月は赤字のため配当性向が算出できません
また、配当利回りは東証プライムの平均では2.15%という水準ですが、1%〜1.5%弱と低い水準となっています。競合のセブン&アイHDの2.27%と比較しても低いのがわかります。
株主優待の内容と魅力
イオン株の株主優待は大きく2つあります。
- イオンオーナーズカード(株主優待カード)
- 長期保有株主優待制度
イオンオーナーズカード
イオンオーナーズカードは、イオン株を100株以上取得している株主に発行している株主優待カードです。イオンオーナーズカードには普段の買い物でメリットのある3つの特典があります。
特典の内容 | 特典の詳細 |
---|---|
持ち株数に応じたキャッシュバック | 持ち株数に応じて半年間の買い物の合計金額の 3〜7% をキャッシュバック。現金またはWAON、イオン商品券など支払い方法の指定があるので注意が必要です。 対象店舗などはこちらから確認してください。 |
お客さま感謝デーの5%割引特典とキャッシュバックの併用 | 毎月20日、30日のお客様感謝デーでの割引と、キャッシュバックの特典を併用することができます。 |
イオンシネマ、スポーツオーソリティなどの専門店での割引、優待価格 | 店舗による割引率、優待価格についてはこちらから確認してください。 |
キャッシュバックの特典は対象店舗も幅広く、マックスバリュやまいばすけっとなど日頃から利用している方も多い店舗も対象になっているのは大きなメリットです。
また、発行されるのは株主本人用のカード1枚と、その家族が使用できる家族カード1枚の計2枚が発行されるので、『手元にカードがない』といったことも避けることができます。2枚のカードの利用金額を合算してキャッシュバックの額が計算されます。
保有株数ごとのキャッシュバック率は次のようになっています。
保有株数 | キャッシュバック率 |
---|---|
100~499株 | 3% |
500~999株 | 4% |
1000~2999株 | 5% |
3000株以上 | 7% |
長期保有株主優待制度
3年以上イオン株を保有する株主に対しては、長期保有株主優待制度があります。
長期保有株主優待制度は、3年以上継続して当社株式を保有され、かつ毎年2月末日時点の株主名簿に基づき、1,000株以上保有の株主さまに、下記の基準で保有株式数に応じたイオンギフトカードを進呈させていただきます。
出典:株主優待制度
制度の対象となるためには1,000株以上保有し、かつ3年以上継続している必要があり、イオンオーナーズカードに比べると優待を受けるための条件がやや難しくなります。
しかしながら、進呈されるイオンギフトカードは、イオンオーナーズカードでのキャッシュバックの対象となる支払い方法でもあるので、多少なりとも相乗効果はありそうです。
それ以外の特典
また、ここでは特筆しませんが、イオンモールなどに併設されているイオンラウンジを利用できます。イオンラウンジを利用できる対象者は100株以上のイオン株を保有する株主や、年間100万円(税込)以上の利用があるイオンゴールドカード/イオンカード会員などに限られます。
イオンラウンジの利用には店頭やアプリでの事前予約が必要なほか、利用時間や同伴人数も1人までと注意事項があるので、利用の際は事前に利用条件を確認しておくことをおすすめします。
出典:イオンラウンジ
株主優待の権利確定
これらの株主優待を受けるためには「株主権利確定日」(8月末日および2月末日)までに100株以上を所有する必要があります。また、株主としての権利を取得できる最終取引日である、権利付最終日までに株を取得する必要があります。
権利付最終日は権利確定日の2営業日前となります。
イオンの株のリスクと注意点
株価が割高とされる理由
イオン株が割高とされる理由はズバリ PER が高いこと。小売業の PER の目安は 20〜25倍ですが、イオンの場合は2024年2月期で68.42倍となっています。
イオンは様々な事業を展開していることから、その事業ごとに競合がいるので一概に比較するのが難しいですが、ここでは大手小売のセブン&アイ・ホールディングスとの直近の PER やその他の指標と比較したいと思います。
指標 | イオン | セブン&アイHD |
---|---|---|
時価総額 | 3兆351億円 | 4兆5866億円 |
株価(2024年8月15日終値) | 3,430円 | 1,757.5円 |
PER | 68.42倍 | 26.27倍 |
PBR | 2.9倍 | 1.33倍 |
配当利回り | 1.01% | 2.27% |
セブン&アイHD の PER は 26.27倍と、イオン株の半分以下で平均的な小売業の PER とおおよそ近い数値になっています。しかしながら、一見割高な株だとしても、買いたいと思う株主が多ければ PER は高くなる傾向にあります。
そのためPER が高い理由を把握することが肝要です。
高い配当性向の影響
一株配当・配当利回りの推移でも分かる通り、イオン株の配当性向は非常に高く、2024年2月期の配当性向は123.1%にもなります。
配当性向はその期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているか表したものですが、イオンの場合はそれが100%を超えています。つまり純利益以上の還元を株主に対して行っているということです。
高すぎる配当性向は株主にとって魅力である一方で、減配のリスクも併せ持っています。
株主優待の変更リスク
有価証券報告書上では、2017年から100%を超える配当性向が続いています。高すぎる配当性向は減配や株主優待の特典が削減されたりする可能性も捨てきれません。
原価上昇と価格維持の課題
2020年からの株価の動向でも触れた通り、物価高騰の中で商品価格の維持を発表しました。しかし、今後も物価高が進むことが懸念される中、その価格維持がいつまで続くのかはわかりません。
また、2022年から始まった円安によって原材料高騰にも影響していることが、プライベートブランドを展開する SM 事業や新たなイオンモール建設や株価にどう影響してくるかも懸念されます。
イオンの株は買いどきか?
PER の値が示す通り、競合と比較しても割高感が拭えないイオン株ですが、イオン株の PER の推移を見てみると、現在よりも PER が高かった時期もあり、過去のイオン株から見ると現状の株価は決して割高ではないとも言えます。
PER(倍) | |
---|---|
2024年2月29日 | 68.42 |
2023年2月28日 | 101.15倍 |
2022年2月28日 | 337.84倍 |
2021年2月26日 | – (赤字のため算出不可) |
2020年2月28日 | 63.21倍 |
2019年2月28日 | 83.46倍 |
魅力的な株主優待の存在が、割高であっても個人投資家にとってイオン株を取得する要因にもなっています。
今後も右肩上がりで業績が伸びていくことが予想されますが、配当利回りは低い水準なので利回りを目的とした長期保有ではなく、株主優待を目的として保有することが良いのではないでしょうか。
100株はいくらで買えるのか?
2024年8月16日時点で、1株の値段は 3,481 円でした。
そのため、最低購入代金は 3,481 x 100 で 348,100 円 となります。
株式の取得には証券会社毎に手数料が発生します。
イオン株のメリットとデメリット
投資のメリット
魅力的なイオン株優待は個人投資家や日頃からイオングループの店舗で買い物をする方にとっては、大きなメリットと言えます。
2021年2月に赤字であった際も、減配や株主優待の条件を引き上げるようなこともなく、安定的な配当と株主優待を実施しています。
考慮すべきデメリット
メリットの裏返しとも言えるように高すぎる配当性向と、低い水準の配当利回りは考慮すべきデメリットでもあります。100%を超える配当性向が続く場合、減配や株主優待の条件の引き上げの可能性はゼロではありません。
また、今後の物価高の影響、円安など外的な要因で主力事業の GMS 事業、SM 事業への影響は少なくありません。インフレや世界情勢へどう対応していくかが注目されます。
まとめ
ここまでイオンの業績や配当、株価が割高かどうかについて考察してきました。
イオンは幅広い事業を展開しているため、単一の競合との比較が難しいですが、他の小売業と比較しても株価は割高感があります。しかし、過去のイオン株と比較すると、現在の株価は決して割高とは言えないとも取れます。
これまでの構造改革やコロナ禍を経ての業務の効率化、海外展開の拡大などで、今後も業績は伸びていくことが予想されます。
イオン株投資の総括
今回の記事のまとめとして以下のように総括します。
- 他の小売業と比較すると株価は割高
- 過去のイオン株と比較すると決して割高とは言えない
- 過去の構造改革、業務の効率化が功を奏して経営の効率化が図られた
- 海外展開も大きな伸びを見せている
- 株主優待を目的にイオン株を取得することのメリットは大きい
- 魅力的な株主優待の反面、配当の利回りは低水準