エヌビディアの株価は10年後どうなる?株価は今後どうなるのか、エヌビディアの将来性を教えて
こんな疑問、悩みに答えます。
本記事では「エヌビディア株価の10年後が気になる方」や「エヌビディア株を買うか迷っている方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- エヌビディア株価の10年後を占う事業領域
- エヌビディア株価の10年後を予想するうえで重要なポイント
- エヌビディアの株価は10年後どうなる?今後の見通しを考察
10年後、エヌビディアの株価はどうなるのか?
株主だけでなく、エヌビディア株の購入を検討している方にとっても、非常に気になる情報です。
そんな気になるエヌビディアの株価の10年後を4つの事業領域から今後の見通しを考察していきます。
エヌビディアとは?過去10年間の株価推移
エヌビディア株価の10年後を考察する前に。
まずはじめに、エヌビディアとはどんな会社か説明しておきます。
エヌビディアは、アメリカのカリフォルニア州に拠点を置く大手半導体メーカー。
GPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を発明・開発し、主にゲーム向けやデータセンター向けとして製造・販売する企業です。
そんなエヌビディアの会社概要は以下の通り。
会社名 | エヌビディア(NVIDIA Corporation) |
---|---|
本社所在地 | 2788 San Tomas Expressway Santa Clara, CA 95051 USA |
設立 | 1993年4月 |
従業員数 | 26,196人 |
市場情報 | NASDAQ National Market System(NVDA) |
そして、エヌビディアの過去10年間における株価推移が以下の通り。
見ての通り、株価は上昇しています。
10年前の株価水準と比較して、現在の株価は実に90倍以上。
特に、2022年に付けた底からの戻りが強い。
2021年に付けた上場来高値を更新し、2023年11月には505.480ドルまで上昇しました。
ただ、足元では調整気味となっています。
今後の期待感が強まって、さらに上へ上昇する相場も予想できます。
エヌビディア株価の10年後を占う4つの事業領域
エヌビディアの事業領域は主に4つにわかれます。
- データセンター
- ゲーミング
- プロフェッショナルビジュアライゼーション
- オートモーティブ(自動運転車)
これらの事業が今後、どれほどの成長期待を秘めているのか?
そして、事業領域においてエヌビディアに求められる価値や優位性はあるのか?
10年後の株価を占ううえで抑えておくべきポイントだといえます。
そんなエヌビディア株価の10年後を占う4つの事業領域について解説していきます。
【事業1】データセンター
まず1つ目の事業領域が「データセンター」
エヌビディアの主力事業が、このデータセンター事業。
データセンター事業で展開される分野には、以下のような領域が含まれます。
- ディープラーニングと人工知能(AI):学習と推論のプロセスを踏むディープラーニングにGPUの活用が必要。NVIDIAは、ディープラーニングに必要なデータセンター、PC、スパコンなど、あらゆるコンピューターにGPUの活用を提供する。
- ハイパフォーマンス コンピューティング(HPC):データセンターの発展に欠かせない重要ツールの一つが「HPC」。中でもNVIDIA GPUは、少ないサーバーで高い処理性能を発揮し、短期間で的確な知見を得てコストを大幅削減できる、まさに現代のHPCデータセンターを支えるエンジンと言える。
- GPUクラウドコンピューティング:いまやデータ管理もクラウド化が主流。しかし、適切なクラウド化にも高度な計算処理能力を持つソリューションが必要不可欠。NVIDIAのGPU対応ソリューションがあれば、主要なクラウドプラットフォームで利用できる。
これらのデータセンター事業は、今後も成長・市場拡大が見込まれています。
なぜなら、世界的なデータ量の増加が背景としてあるからです。
実際、IDCの調査で世界のデータ量は、2018年の33ゼタバイトから2025年には175ゼタバイトへと増加する見通しを公表しています。
さらに現在は、生成AIの需要が爆発的に伸長。
これらのデータを安定的かつ高速に処理するためにも、対応したGPUの供給は必要不可欠です。
そこで注目を集めるのがエヌビディア。
エヌビディアの2024年2Q決算をみても、データセンター事業の売上高は、過去最高の103億2,000万ドル。
前四半期比141%増、前年同期比では171%増という、最も成長期待が大きい事業だといえます。
エヌビディアの売上高の過半を占めていたのは、ゲーミング向けの事業でした。
ですが今では、2024年度の売上高(609億ドル)のうち、約78%がデータセンター事業が担うまでに急成長。
ですので、エヌビディアの今後の成長を握る重要な事業は、このデータセンターであることは言うまでもありません。
【事業2】ゲーミング
次に2つ目の事業領域が「ゲーミング」
エヌビディアは、ゲーム開発のためのソリューションを提供。
事業会社だけでなく、ゲーマーにとってもエヌビディアの存在は大きいといえます。
実際、任天堂が開発し世界的に人気を集める「Nintendo Switch」にも、エヌビディアのGPUが採用されているほど。
さらに、今般のゲーム業界を席巻する「VRゲーム」
より高度なバーチャルリアリティを表現するには、高性能かつ驚異的な没入感を実現できるGPUが必要不可欠です。
これらのGPUを提供するのも、やはりエヌビディア。
ではなぜ、エヌビディアのGPUが世界の企業から採用され続けているのか?
最たる要因が、以下の特徴を持ち高い評価を得ている点が大きいといえます。
- 高パフォーマンスかつ省電力設計
- リアルタイムレイトレーシングに対応(GeForce RTX)
- 複雑な物理演算でリアルなエフェクトを表現(NVIDIA PhysX)
そんなエヌビディアのゲーミング事業は、データセンター事業に次ぐ規模となっています。
エヌビディアの2024年2Q決算から、ゲーミング事業の売上高は24億9,000万ドル。
前四半期比11%増、前年同期比で22%増と、特にGeForce RTX 40 シリーズが好調に推移しています。
ゲーム市場は今後も拡大予想が大きいことから、エヌビディアの成長にも期待が寄せられます。
【事業3】プロフェッショナルビジュアライゼーション
3つ目の事業領域が「プロフェッショナルビジュアライゼーション」
主にデザイナー向けに製品開発を手掛ける事業。
本事業の売上に占める割合は、2024年度2Qで約3%と少ないものの市場に占める割合が高いです。
実際、最新のAI、グラフィックス、リアルタイムレンダリングを実現する「Ada Lovelace」を発表。
クリエイターのみならずデータサイエンスの分野でも、エヌビディアの存在感は増しているといえるでしょう。
【事業4】オートモーティブ(自動運転車)
そして4つ目の事業領域が「オートモーティブ(自動運転車)」
本事業では、自動運転車のためのソリューションを提供。
「100年に一度の大変革」とも叫ばれる自動車産業において、エヌビディアは欠かせない存在となっています。
なぜなら、自動運転分野でもGPUは必要不可欠だから。
ADAS(先進運転支援システム)開発から完全自動運転開発までエヌビディアがトータルサポート。
実際、エヌビディアは以下の自動車メーカーとパートナーシップを結んでいます。
- アウディ
- ボルボ
- ダイムラー
- フォルクス・ワーゲン
- トヨタ自動車
世界を代表する自動車メーカーらと協業できるのは、エヌビディア製品が信頼されている、何よりの証拠。
本事業においても、エヌビディアの優位性は揺るぎないものとなるのは言うまでもありません。
さらに、自動運転分野の市場規模は、年々拡大が予想されています。
10年後の2030年には、ADAS搭載台数が7,915万3,000台と、2020年と比較し約2.3倍に成長すると予測されています。
ですので、オートモーティブ事業においてもエヌビディアの成長期待は大きいといえます。
エヌビディアに対する期待感は、これら事業領域の成長をみても強まりをみせています。
エヌビディア株価の10年後を予想するうえで重要なポイント
エヌビディアが展開する事業領域について解説してきました。
ここまでは、事実に基づく現時点の話。
ここからは、10年後のエヌビディア株価に影響しうる事柄について解説します。
エヌビディア株価の10年後を予想するうえで重要なポイントをまとめます。
【ポイント1】生成AIとディープラーニングの進化
まず1つ目のポイントは「生成AIとディープラーニングの進化」
GPUの市場シェアを握る同社。
クラウドだけでなく、生成AIによる需要拡大は今後も増えると予想されています。
関係者の見方でも、当面はエヌビディアの1強状態が続くとみています。
「今後、世界のほとんどのデータセンターで情報を生成する主要な作業が生成AIになることは明らか。10年間で、世界のほとんどのデータセンターがアクセラレーション化(GPUが搭載)されることになるだろう」
市場が拡大すれば、エヌビディアの優位性は際立つ。
今後10年後という長期スパンで、外せない観点がまさに生成AIとディープラーニングの進化といえよう。
【ポイント2】クラウドコンピューティングの更なる成長
次に2つ目のポイントが「クラウドコンピューティングの更なる成長」
クラウドコンピューティングの市場規模は、年々増加傾向にあります。
2021年から2030年までの10年間で、年平均成長率(CAGR)は19%。
2020年の371.55億米ドルに対して、2030年には、2,114.7億米ドルに成長すると予測されています。
市場の拡大は、エヌビディアにとって大きな成長期待となります。
【ポイント3】ゲーミング市場(特にeスポーツ)の拡大
3つ目のポイントは「ゲーミング市場(特にeスポーツ)の拡大」
ゲーミング市場も年々増加。
特に、eスポーツの需要および競技人口は増加傾向にあります。
もちろんゲーム人口が増えれば、エヌビディアへの影響も大きい。
実際、ゲーム市場規模は2021年の210.65億米ドルから10年間で、953.77億米ドルに達すると予測されています。
【ポイント4】英半導体設計大手アームの技術を使った効果
4つ目のポイントが「英半導体設計大手アームの技術を使った効果」
ソフトバンクグループは、2020年9月にアームをエヌビディアへ売却すると発表。
当時は、エヌビディアの持つ技術(画像処理や自動運転分野への進出)が、アーム買収によって一層の事業拡大に繋がると相乗効果に期待を寄せていました。
しかし、その後に売却は破談。
リリースの通り、アーム単独で株式上場を目指す運びとなりました。
そして2023年、エヌビディアとアーム(ソフトバンク)は協業を発表。
目的は、生成AIおよび5G/6G向け次世代データセンターでの活用に向けた取り組み。
エヌビディアとアームの関係性について、今後の動向にも注目が集まります。
【ポイント5】PC用の中央演算処理装置(CPU)開発への参入
そして5つ目のポイントが「PC用の中央演算処理装置(CPU)開発への参入」
アームの技術を使った取り組みの一つに「CPU開発」が挙げられます。
既存の事業領域に加え、新たな領域にも挑戦し続けるエヌビディア。
エヌビディアに対する期待感は、事業領域の成長をみても強まりをみせています。
エヌビディアの株価は10年後どうなる?今後の見通しを考察
エヌビディアの株価は10年後どうなる?今後の見通しを考察していきます。
ここまでの情報を整理すると以下の通り。
エヌビディアの今後の見通しを考察するに重要なポイントをまとめます。
- エヌビディアの主力事業はデータセンター
- データセンターの市場規模および成長期待は増加
- 特に生成AIとディープラーニングの進化が顕著
- クラウドの安定かつ高速化にはエヌビディアのGPUが必要
- ゲーミング市場も需要だけでなく競技人口の増加が追い風
- エヌビディアとアームの協業にはCPU開発参入含め注目が集まる
今後も生成AIをはじめとする半導体製造の需要は高まりが予想されています。
まとめ:エヌビディア株価の10年後を占う事業領域から今後の見通しを考察
エヌビディア株価の10年後を占う事業領域から今後の見通しを考察してきました。
改めて、エヌビディア株価の10年後を占う4つの事業領域をまとめると、
- データセンター
- ゲーミング
- プロフェッショナルビジュアライゼーション
- オートモーティブ(自動運転車)
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