NTTの1株あたり配当金はいくらもらえる?株価と100株保有で配当金がいつもらえるかも教えてほしい!
こんな疑問、悩みに答えます。
本記事では「NTT株の配当情報が知りたい人」や「NTTの株を取得しようか迷っている人」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- NTTの1株あたり配当金はいくらもらえるのか
- NTT株の配当金は期末と中間でいつもらえるのか
- NTT株の配当性向・配当利回り・株主優待情報
NTTの1株あたり配当金はいくらもらえるのか?
そして、NTT株の配当金はいつもらえるのか?
気になるNTT株の配当金に関する最新情報を詳しく解説していきます。
企業概要と事業内容
NTTの配当に触れる前に、NTTとはどんな会社なのか?事業内容や企業の概要を改めて見ていきましょう。
企業概要
会社名 | 日本電信電話株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目5番1号 大手町ファーストスクエア イーストタワー |
設立 | 1985年4月1日 |
資本金 | 9,380億円(2024年3月31日現在) |
発行済株式の総数 | 90,550,316,400株 |
事業内容 | 総合ICT事業 地域通信事業 グローバル・ソリューション事業 その他(不動産、エネルギー等) |
従業員数 | 連結ベースの従業員数 338,467名(2024年3月31日現在) |
事業内容
NTT 全体としての事業内容は非常に幅広く、電話サービスのみならず、ITインフラやサービス、データセンター、クラウドソリューションなど日本のみならず、世界的にも規模の大きい通信事業者です。
通信事業(NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ)
- NTT東日本(東日本電信電話株式会社)とNTT西日本(西日本電信電話株式会社)は、日本全国で固定電話や光ファイバー回線「フレッツ光」などの通信インフラを提供しています。主に家庭や企業向けの通信サービスを提供し、インターネット接続やビジネスソリューションの基盤を担っています。
- NTTドコモは、日本最大手の移動通信事業者で、スマートフォンやモバイルインターネットサービスを提供しています。5G通信サービスの提供にも注力しており、モバイル技術の先駆者として高いシェアを誇ります。
2. データセンター・クラウド事業(NTTコミュニケーションズ)
- NTTコミュニケーションズは、データセンター事業、クラウドサービス、ネットワークソリューションを提供する企業です。企業向けにグローバルな通信ネットワークとクラウドインフラを提供し、デジタルトランスフォーメーションを支援しています。特に「NTT Comデータセンター」は、国内外に多くのデータセンターを運営し、安全で安定したITインフラを提供しています。
3. ITソリューション事業(NTTデータ)
- NTTデータは、ITサービスとシステムインテグレーションに強みを持つグローバル企業です。主に金融、医療、官公庁、企業向けに、システム開発や運用を行っており、日本国内外で広く活動しています。
デジタル革新の分野では、人工知能(AI)、ビッグデータ、IoTなどの最先端技術を活用したソリューション提供に力を入れています。
4. グローバル事業
- NTTグループは、世界各国で事業展開を進めており、北米、ヨーロッパ、アジアを中心に通信インフラの提供やITソリューションを展開しています。
- グローバルでの事業拡大において、企業買収やパートナーシップを通じて、NTTグループの技術力を世界に提供しています。
5. エネルギー・環境事業
- NTTグループは、通信インフラを基盤としたエネルギー・環境分野の事業にも進出しています。データセンターの効率的な運用や、再生可能エネルギーを利用した電力供給など、環境に配慮した持続可能な事業を推進しています。
6. 研究開発(NTT R&D)
- NTTグループは、通信技術やIT技術の研究開発にも力を入れており、次世代通信技術(6G)、量子コンピューティング、AIなどの研究を進めています。これにより、未来の社会インフラやビジネスに貢献する技術革新を目指しています。
このように通信事業を核としながら、ITソリューションやデータセンター、グローバル展開、エネルギー・環境分野まで、多岐にわたる事業を展開しており、それぞれの事業で1兆円を超える売上を計上しています。
NTTのような大型株は収益や配当、株主優待などが安定的で長期的に保有する銘柄としておすすめできます。
その一方で株価の上下が少ないので、キャピタルゲインを得る目的で保有する銘柄としてはいささか物足りないと言えます。
投資スタイルに応じて、どの規模の銘柄を保有するかを選ぶことは非常に重要です。
【2024年最新】NTTの1株あたり配当金はいくら?
NTTの1株あたり配当金はいくらもらえるのか?
結論からいうと、2023年度(2024年3月期)は「5.1円」
中間配当が「2.5円」、期末配当が「2.6円」で、年間合計が「5.1円」という内容です。
ですので、NTT株を100株保有していれば「510円」受け取れることになります。
年間の1株あたり配当金が5.1円って少なくない?!
配当金が少ないと感じる人もいるでしょう。
ただ、NTTは2023年5月12日付けのリリースに、1株につき25株の割合とする株式分割を公表しました。
株式分割の基準日は、2023年6月30日です。
これら株式分割を考慮すれば、NTTの1株あたり配当金は分割前の換算で「127.5円」
つまり、前期実績(120円)から比較すると、増配したことになりますね。
過去配当金額の推移
では、NTT株が株式分割を実施したことを考慮し過去配当金額の推移もみていきましょう。
NTTの1株当たり配当金 | 中間配当 | 期末配当 | 年間配当 |
---|---|---|---|
2024年度(2025年3月期)予想 | 5.2円 | ||
2023年度(2024年3月期) | 2.5円 | 2.6円 | 5.1円 |
2022年度 (※分割調整後) | 2.4円 | 2.4円 | 4.8円 |
2021年度 (※分割調整後) | 2.2円 | 2.4円 | 4.6円 |
2020年度 (※分割調整後) | 2.0円 | 2.2円 | 4.2円 |
2019年度 (※分割調整後) | 1.9円 | 1.9円 | 3.8円 |
2018年度 (※分割調整後) | 1.7円 | 1.9円 | 3.6円 |
2017年度 (※分割調整後) | 1.5円 | 1.5円 | 3.0円 |
今期予想と過去6期の配当推移が上記の通り。
見ての通り、毎期配当金を増やし続けているのがわかります。
いわゆるNTTは「連続増配株」と呼ばれる銘柄になります。
直近では、異例の25分割という大型株式分割も実施し、非常に投資しやすい環境が整備されたといえます。
この機会に、NTT株の動向をウォッチするのもよさそうですね。
税引後の支払い金額
NTTの2023年度における1株当たり年間配当は5.1円です。
ただ、配当金には支払い時に税金がかかります。
税率は「20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、住民税5%)」
なので、税金を引いた税引後の支払い額は「406円(100株の場合)」となります。
NTT株の配当金(期末&中間)はいつもらえる?
次に、NTT株の配当金(期末&中間)はいつもらえるのかどうか?
結論からいうと、配当金をもらえるのは「6月下旬」と「12月中旬」の2回です。
前述でも解説の通りでNTTの配当金は、年2回受け取れます。
「期末配当(3月31日)」と「中間配当(9月30日)」で実施された配当金を2~3ヶ月後に支払われます。
実際、過去に実施された配当金の支払い開始予定日は以下の通り。
NTTの配当支払開始予定日 | 中間配当 | 期末配当 |
---|---|---|
2024年度 | 2024年12月(予定) | 2025年6月(予定) |
2023年度 | 2023年12月18日 | 2024年6月21日 |
2022年度 | 2022年12月15日 | 2023年6月23日 |
2021年度 | 2021年12月13日 | 2022年6月27日 |
2020年度 | 2020年12月8日 | 2021年6月25日 |
2019年度 | 2019年12月5日 | 2020年6月24日 |
配当金の権利確定日
NTTの配当金の権利確定日は「3月31日」と「9月30日」
権利確定日の2営業日前が「権利付き最終日」です。
権利付き最終日とは、株主がその銘柄を保有することで株主権利を得ることができる最終売買日のこと。
つまり、配当金を受け取りたい場合は、権利付き最終日までに株を購入しておく必要があります。
ちなみに、NTTの2023年度の配当金を受け取れたのは、中間配当は「2023年9月27日(水)」、期末配当は「2024年3月27日(水)」までに株を購入した場合ということです。
配当金の支払開始日と振込日
NTTの配当金の支払開始日と振込日は前述の通り、権利確定日から数えて2~3ヶ月後になります。
NTTの株価情報(2023年)と配当性向
上記は、過去10年間におけるNTTの株価チャートです。
長期にわたって上昇トレンドを描いているのがわかります。
ここでは、NTTの株価情報(2023年)と配当性向を詳しくまとめます。
NTT株はいくらで買える?
2024年8月8日時点のNTTの株価は「145.4円」
出典:Yahoo!ファイナンス「日本電信電話(株)」
つまり、NTT株の最低購入代金は「145,400円(145.4円×100株)」です。
※株式購入時には手数料がかかります。利用している証券会社によって手数料も異なるので注意。
NTT株の配当性向は高い?低い?
NTT株の配当性向(連結)は以下の通りです。
NTT株の配当性向 | 配当性向(連結) | 年間配当金 | 当期純利益(連結) |
---|---|---|---|
2024年度(予想) | – | 5.2円 | – |
2023年度(分割調整 1:25) | 37.1% | 5.1円 | 1,166,938百万円 |
2022年度 | 36.3% | 120.00円 | 1,152,905百万円 |
2021年度 | 87.7% | 115.00円 | 470,502百万円 |
2020年度 | 60.6% | 105.00円 | 639,237百万円 |
2019年度 | 73.1% | 95.00円 | 480,769百万円 |
配当性向とは、会社が税引後の利益である当期純利益のうち、どれだけを配当金の支払いに向けたかを示す指標のこと。
日本企業の配当性向の平均は、30%程度といわれています。
そんな中、NTTの配当性向は、直近の5年間の実績をみると30%を超える水準となっています。
自己株式の取得も積極的に実施。
2022年度は、総額で5,103億円、2023年3月までに約5.3兆円もの自己株式取得を行っています。
株主還元の充実を推し進めるNTTに、今後も注目が集まりそうですね。
NTT株の配当利回りは良い?競合他社と比較
NTT株の配当利回りは良いのかどうか?
企業単体で分析しても評価しづらいため、競合他社と比較してみます。
配当利回り比較表 | 年間配当金 | 配当利回り |
---|---|---|
NTT(9432) | 5.10円 | 2.83% |
KDDI(9433) | 140円 | 3.12% |
ソフトバンク(9434) | 86.0円 | 4.41% |
プライム全銘柄 | -円 | 2.21% |
NTTの配当利回りは『2.83%』
競合の大手通信キャリアと比較すると、低い水準となっていますが、東証プライム全銘柄の配当利回り(2.21%)と比較すればやや高めの利回りとなっています。
安定的な業績と毎期増配の観点から、長期保有も魅力の一つに映る銘柄だといえそうです。
日本電信電話の株主優待有無と優待利回り
結論、NTTの株主優待(dポイント進呈)はあります。
株主優待の概要は以下の通り。
ちなみに、2023年7月1日の株式分割以降もdポイント進呈条件に変更はない、とのことです。
概要 | 株主全員に、当社株式の保有期間に応じて、dポイントを進呈 |
---|---|
基準日 | 2024年3月31日 |
対象となる株主 | 基準日時点で、100株以上保有し、以下の保有期間の株主 2年以上3年未満(株主名簿登録日が2021年4月1日~2022年3月31日に該当する株主):1,500ポイント 5年以上6年未満(株主名簿登録日が2018年4月1日~2019年3月31日に該当する株主):3,000ポイント |
進呈時期 | 2024年7月1日以降、規定のエントリー方法にてエントリーした方へ順次進呈 |
優待だけで1,500円相当の価値を得られます。
まとめ:NTTの1株あたり配当金と100株保有時の株価・利回り情報
NTTの1株あたり配当金と100株保有時の株価・利回り情報をまとめてきました。
改めて、NTTの配当金情報をまとめると、
- 2023年度(2024年3月度)の1株当たり配当は「5.1円」
- 100株保有で支払い額は「510円(税引後406円)」
- 配当金は年2回(期末と中間)受け取れる
- 配当金の受取時期は「6月下旬」と「12月中旬」
- 配当性向(連結)は30%超えで株主還元策も積極的に実施
- 配当利回りは2.83%と平均より高いが競合よりは低い水準
- dポイントの株主優待制度あり
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